ハンマーダルシマーを運ぶということは、リスクを伴います。
練習、リハーサル、ライブやコンサート本番。
ハンマーダルシマーを持ち出す機会が増えるにつれ、リスクもどんどん大きくなります。
リスクに備えることが、ハンマーダルシマーを長持ちさせる大きなポイントです。


ハンマーダルシマーを運ぶ際のリスクとは

ハンマーダルシマーの運搬に際して注意すべきなのは、兎にも角にもぶつけないことです。
当たり前のように思われるかもしれませんが、一番多いトラブルです。
運搬の際はかならずケースに入れてください。
次に各移動手段ごとの対策をお伝えします。


車での移動

車での移動に際しては、ぶつけるというよりも高温に注意してください。
「ハンマーダルシマーの保管」でもお伝えしたように、

  • 高温に注意しトランクには入れない
  • 炎天下でエンジンを切った車内に放置しない

といったことが重要です。


新幹線での移動

新幹線での移動の際は、「特大荷物スペースつき座席」を予約するのがベストです。
楽器は「特大荷物スペースつき座席」を予約しなくても良いというルールですが、駅員さんや車掌さんにとってハンマーダルシマーは見慣れぬ楽器です。
不測の事態をできる限り避けるため、できることは予めしておくことをお勧めします。


飛行機での移動

飛行機で移動の場合は必ずハンマーダルシマーをチェックインしなければなりません。
チェックインの際は「楽器」であることや、「取り扱い注意」「手渡し」といった希望をスタッフに伝えましょう。
できれば専用のハードケースに入れてチェックインすることが望ましいですが、それができない場合は次のうちできることはやったほうが良いです。

航空会社のサービスを利用する

全日空(ANA)、日本航空(JAL)には大型楽器をソフトケースごといれる運搬ケースの貸し出しサービスがあります。
詳細については前もって各エアラインにお問い合わせください。
運搬ケースの保有台数が少ないためサービスを確約されない場合や、客席の購入を勧められることもあります。
運搬ケース借用の希望を事前に連絡し、確約されなかった場合も当日チェックインの際に再度お願いしてみるというように、念には念を入れておきましょう。

ソフトケースで運搬せざるを得ないケース

ソフトケースのままチェックインせざるを得ない場合は、保護カバーをハンマーダルシマーに取り付けます。
センターブリッジおよびベースブリッジの先端上下を発泡スチロールや段ボールで保護し、もしぶつかっても直接衝撃が行かないようにしてください。
そのうえでソフトケースに入れ、ソフトケース全体をプチプチ(エアパッキン)などでカバーしましょう。

飛行機移動でブリッジの先端が折れたという事故は過去に起きてますのでお気をつけください。


最後に


せっかくあなたにぴったりのハンマーダルシマーに出会えたのですから、出来る限り長く使っていけるようにしたいですね。
過保護と思えるくらいの対策でちょうど良い、と捉えて、移動や運搬の際には気をつけてください。


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